Riar Rizaldi | リアル・リザルディ
Tellurian Drama
この地球上のドラマ
2020
Single-channel video installation
Subtitles Assistance: Yamanaka Suplex (Japanese)
シングル・チャンネル・ビデオ・インスタレーション
字幕協力: 山中suplex(日本語)
In 2020, the Indonesian government made the decision to reactivate the ruins of Radio Malabar in West Java. The radio station was originally envisioned in the early twentieth century by Dutch engineer Dr. Cornelis Johannes de Groot as a place to experiment with the latest wireless transmission technology. By combining archival footage and documentary camerawork, artist Rizaldi explores the station's colonial history and establishes a strong sense of place. The use of field recordings from the radio station and the videography of on-site kecapi sitar performance add a touch of artistic fantasy that complicates the otherwise straightforward documentary approach. This effect is further heightened by the narrative voice of the pseudo-anthropologist Dr. Munarwan. Tellurium Drama expands beyond a simple historical narrative to delve into what is unsaid of Dutch and Japanese colonial archives and what a geoengineering future stuck in between indigenous knowledge and coloniality might look and feel like.
アーティストのテーは、本作品において、英国統治時代と日本統治時代のビルマで撮影された写真に登場する人物のシルエットより着想を得ている。さらに、本作はラビンドラナート・タゴールによる以下の詩をもとに制作された-「ラーフ(註1)のような死は影を落とすだけで、この物質世界に閉じ込められた人生の神聖なアンブロシア(註2)を奪うことはできない。このことは私が確実に知っている。」
テーによれば、「アーカイブとは、一瞬の時間を凍結して保存するもの」である。本作では、影の暗闇に荒い人間性や欲望の感覚を見出される。さまざまなアーカイブに残るビルマの少数民族の輪郭に、さらに水、土、木、岩などの写真や映像を重ね合わせ、当時の人々の影を再現しようと試みる。テーにとって、民俗学は静的なものではない。彼はアートを通してビルマの植民地文化を観察し、その解釈を更新し続ける。本作は、作家が現在進行中のプロジェクト「Consciousness of Realities(現実の意識)」シリーズの一部である。
註1:インド神話における鬼神。
註2:ギリシア神話において、不死を象徴する神々の食物。
テーによれば、「アーカイブとは、一瞬の時間を凍結して保存するもの」である。本作では、影の暗闇に荒い人間性や欲望の感覚を見出される。さまざまなアーカイブに残るビルマの少数民族の輪郭に、さらに水、土、木、岩などの写真や映像を重ね合わせ、当時の人々の影を再現しようと試みる。テーにとって、民俗学は静的なものではない。彼はアートを通してビルマの植民地文化を観察し、その解釈を更新し続ける。本作は、作家が現在進行中のプロジェクト「Consciousness of Realities(現実の意識)」シリーズの一部である。
註1:インド神話における鬼神。
註2:ギリシア神話において、不死を象徴する神々の食物。